農薬についてのQ&A
        参考−「食の安全・安心Q&A」(発行 徳島県)より

T 農薬はなぜ必要か

 ・野菜は無農薬では育たないというけど本当にそうなのか?
   ⇒農薬を全く使わず、現在の生産水準(収量・品質など)を維持することは
    困難です。
    例をあげるとすれば、稲作の場合、収量で28%の減収、出荷金額で34%
    の減益になるという(社)日本植物防疫協会の試験データがあります。
    又、桃やりんごなどでは、病気や害虫の発生により、ほとんど収穫出来
    ません。
    このことからも、農薬を正しく使うことにより、農作物を安定的に生産
    することが出来ます。

 (JA里浦では)
   さつまいもに関しても、仮に農薬を使わないで栽培すれば、まず植付け〜
   生育初期で、立ち枯れ病・センチュウの影響により、概算で、収量がおよ
   そ70%減になります。
   生育期においても、つるが虫に食われて無くなれば、十分な光合成が出来
   ずに生育不良が起こり、更なる収量の低下と、形状の不良(細長い物や小
   さい物など商品性の低いもの)が多くなります。
   しかしながら、農薬に頼りきるのではなく、定期的に圃場を巡回し、病害
   虫の発生時期を見極めて、少量・最低使用回数で、最大の効果をあげるよ
   うに努力しています。また、ミネラル栽培により作物本来の抵抗力を上げ
   たり、性フェロモン剤を使った誘殺トラップを設置するなど、無農薬での
   防除にも取り組んでいます。



U 農薬を使った農作物(食品)の安全性、安全基準、安全チェックは
  どうなっているのか


 ・残留農薬基準値の設定はどのようになっているのか?
   ⇒H15年7月に内閣府に設置された食品安全委員会によって、安全性につ
    いて検査及び評価が行われ、審議して、食品衛生法により基準が決めら
    れています。

 ・残留農薬は、いつ・どこで・誰が検査しているのか?
   ⇒流通している農作物については、食品衛生法に基いて、食品衛生監視員
    が、「徳島県食品衛生監視指導計画」により保健所などで計画的に検査が
    実施されている。
    他にも、出荷前検査として、生産者団体などが、自らオープンラボを利
    用して検査を実施している。

    オープンラボ…徳島県では、H15年7月、農業研究所に、生産者団体等
           が自ら分析できる開放型農薬残留分析施設を設置。出荷
           前の検査を行うことにより、徳島産農産物(とくしまブ
           ランド)の信頼性の確保に努めています。

 (JA里浦では)
   生産者全員へ、農薬使用基準を遵守するよう指導に力を入れるとともに、
   農薬の使用状況を圃場ごとに記帳することを義務付け、収穫前に適正であ
   ると判断したうえで、オープンラボで残留農薬分析を実施して、問題ない
   ことを確認したうえで、収穫作業を行っています。



V 普段食べる野菜などには、どれくらいの残留農薬が含まれるのか

 ・農薬取締法を守って農薬を使用すれば、基準値を超えて農薬が残留することは
  ないのか?

   ⇒適正に使用すれば、基準を超えて農薬が残留することはありません。

 ・食べ物を通じて、人はどの程度の農薬を摂取しているのか?
   ⇒実際に、食べ物を通して摂取している農薬は、1日に摂取しても安全とさ
    れている量よりはるかに低く、これらの農薬の摂取について安全上の問題
    は無いと考えられます。

 ・ほとんどの野菜果物に農薬が使用されていると言われますが、消費者が食べる
  ときにはどのように調理すればより安心か?
   ⇒残留農薬の除去に最も効果的なのは「皮をむく」こと。調理法では、油で揚
    げる、炒める、茹でるの順で除去効果が大きい。また、水で洗うことも効
    果的です。普段どおりの調理を行ってください。

 (学識経験者のコメント)
   農産物に残留している農薬についての膨大なモニタリング調査の結果による
   と、そもそも農産物に農薬が検出される頻度は極めて低く、そのうちでも残
   留基準値に達するようなケースは希であり、他方で、毎日残留基準いっぱい
   に汚染されたものばかり一生食べ続けたとしても大丈夫なように残留基準値
   は設定されているところから、実際上は問題になりえないと考えられます。