●はじめに・・・
現在、日本の食糧自給率は先進国中最低(自給率:38%)で、相反する形で医療費が増 加している。(不健康人の増加)
ガン(大腸ガン)、成人病、生活習慣病、アレルギー性疾患等、高齢者の寝たきり、痴呆症等の病気が増えている。
これらの病気の増加は、食生活に起因しており、逆に、健全な食生活により病気を治すことも可能である。
●生物(人、動植物)、そして土壌を構成するもの・・・
土壌とは、4〜5億年前、海から上がってきた藻類(→植物)、魚類(→動物)、微生物の遺体(上記した3.4%の灰)が堆積してできたものである。
すなわち、元来の土壌(正常な土壌)の組成は、海水に近いものであり、そうでなければならない(海から生まれたものの、堆積物だから)。
| 過大な収穫を期待して化学肥料や農薬を多用 |
| 土壌の恒常性が崩壊、健全な組成・正常なミネラルバランスが崩れている |
| こうした不健全土壌にできる作物は、その土壌と同様に、正常な組成では なくなってきている。 |
●バランスが大事・・・
人間の血液のPHは7.4、体液のPHは7.3〜7.2 であり、この値を保たねば生きていけない(恒常性の維持)。肉、魚に含まれる、燐酸(P)、硫黄(S)、塩素(Cl)はマイナスイオンで あり、これだけを摂取すればPHバランスは崩れてしまう。従って、プラスイオンである、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、ナトリウム(Na)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)をバランスよく摂取しなくてはならない。
植物も同様に、窒素(N)、燐酸(P)、カリウム(K)だけを単体で与えても、逆効果である。このような必須元素と同時にミネラル分をバランスよく供給する必要がある。ミネラル分とは、鉄Fe、ホウ素B、亜鉛Zn、マンガンMn、銅Cu などの微量元素のことである。大量に必要とするものではないが、不足するとさまざまな病気・障害をひき起こす要因になる。
現在の多くの土壌では、このミネラル分が不足がちであるため、植物の正常な栄養価が損なわれ、病虫害にも弱くなってきている。
●ミネラル豊富な健全作物を食べて健康に・・・
昨今の土壌はミネラルバランスが崩れており、そこで生産される作物の栄養価も昔より大きく減少しているのが実情である。土壌のミネラル成分を分析し、その結果を利用して健全な土壌を作ることによって、植物元来の栄養価をもつ健全作物が作られるのだ。
こうして作られたミネラルバランスの整った作物を食すことにより健全な身体が培われるのである。
また、適性なミネラルバランスをもった植物は、病気・害虫に強く、減農薬栽培にも繋がり、単純な多肥栽培より収量・品質は向上する。
| 多量要素から微量要素までの土壌分析 |
| 分析データに基いた、適正施肥とミネラル資材の投入 |
| 適正なミネラルバランスにより作物本来の姿へ |
《5大微量要素が身体に与える効果》
《3大多量要素(N、P、K)の過剰が及ぼす悪影響》⇒バランスの悪い土壌
《様々なミネラル成分の働き》
| 鉄(Fe) | 貧血・消化不良に効果。血中酸素運搬⇒血液をきれいにする |
| ホウ素(B) | 新陳代謝・ホルモンバランスの調節、骨をつくる。関節炎の予防。 |
| 亜鉛(Zn) | 味覚障害、薄毛の予防。精力減退・卵房縮小等生殖機能の調節に効果。 |
| マンガン(Mn) | めまい、耳鳴りに効果。マンガンが欠乏していると、子供の虐待に繋がるといわれている。 |
| 銅(Cu) | 血管の柔軟性を保つ。⇒心筋梗塞、脳梗塞の予防。 |
| モリブデン(Mo) | 根粒菌は空気中の窒素を固定する。これは、根粒菌内のモリブデンの働き |
| カルシウム(Ca) ホウ素(B) |
骨を形成する。カルシウム単体を多量に摂取しても、尿として排出されるだけで、骨は形成されない。骨を形成するためには、ホウ素が必要。 |
| マグネシウム(Mg) マンガン(Mn) |
葉の健康に直接作用し、光合成を助ける。気孔より吸収する炭酸ガスはマンガンによって固定される。 |
| 窒素(N)過剰 | エチレンの発生が多くなり、日保ちが悪くなる。カルシウム、亜鉛の吸収抑制 |
| 燐酸(P)過剰 | 鉄、亜鉛、銅の吸収抑制。 植物体中の硝酸態窒素が多くなり、アブラムシ、ダニの多発生要因となる。 通常、窒素はタンパク質になるが、ミネラル分が不足すると、これが変化できず、硝酸態のまま、植物体内に蓄積される。アブラムシ、ダニは、硝酸態窒素に集まる。 |
| カリウム(K)過剰 | エチレンの発生が多くなり、日保ちが悪くなる。カルシウム、マグネシウムの吸収抑制 |
| N、P、K過剰 | 窒素、燐酸、カリウム過剰、ミネラル不足⇒葉の葉緑素が奇形だらけになり、十分な光合成ができなくなる。(正常な葉緑素をもつ葉であれば、少量の葉で十分な収量が得られる) |